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なんだか気分がすぐれない、やる気が出ない、イライラする、悪い方向へ考えがち…

このような期間が長く続いている方はいらっしゃいませんか?

こんな症状がある方は、もしかすると「心の病」かもしれません。

日本でもだんだんと認知度が上がってきて、「もしや?」と思ったときに受診できる医療機関も増えてきましたし、敷居も低くなってきたのではないでしょうか。

精神疾患の患者は長い歴史の中でも、感染症患者同様、差別と偏見の的になってきました。

徐々に認知が進み、欧米では約4人に1人が何等かの精神疾患を持っているという統計が出ているほど、メジャーな病気です。

そこで今回は精神疾患について、どんな種類でどんな症状のことを指すのか、原因や対策を疾患ごとの特徴について紹介していきます。

精神疾患とは

まずは精神疾患とはどんな定義でどんな障害のことを指すのでしょうか。

精神疾患は、メンタルヘルスの不調・こころの病など、実に様々な呼び名があり、医療機関も増えてきました。

日本でよく問題となる”その呼び方自体が差別”の風潮より、例えば精神疾患の1つである統合失調症は、少し前まで精神分裂病と呼ばれていました。

精神疾患も、メンタルヘルスの不調やこころの病ということで、”病気感”が薄れますし、医療機関も「メンタルサポート〇〇」「〇〇こころのクリニック」といった名称が増え、受診も敷居が低くなりました。

精神疾患の定義

日本では精神疾患に関する2つの法律があり、それぞれで定義と括りが異なります。

その2つの法律というのがこちら。

  • 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」(精神保健福祉法)
  • 障害者基本法

精神保健福祉法では、精神障害を統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有するものと定義しています。

ただ、この定義の範囲はとても広く、具体的に当てはまる病名が定義されているわけではありません。

一方、障害者基本法では、精神障害者は、精神障害があるため、継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者と別に定義されています。

それぞれの捉え方の差は、精神保健福祉法は、医学的な視点のもとで、診断された障害をもっている人は治療しましょうね、という割と”患者”扱いが強い傾向にあるのに対し、障害者基本法では、福祉的な視点のもとで、社会との関わりの中にある”制限”に対して多角的にサポートしていこうという捉え方をしています。

現在も2つの法律がありますが、福祉的な捉え方をする定義が主流になりつつあります。

精神疾患の種類と診断方法

一口に「精神疾患」といっても、その症状は人それぞれで、病名に当てはまらないケースもありますが、現在一般的に精神疾患というと下記の診断に大別されます。

  • アルコール依存症
  • うつ病
  • 解離性障害
  • 強迫性障害
  • 睡眠障害
  • 摂食障害
  • 双極性障害(躁うつ病)
  • 適応障害
  • 統合失調症
  • 認知症
  • パーソナリティー障害
  • 発達障害
  • パニック障害・不安障害
  • PTSD
  • 薬物依存症
  • 性同一性障害
  • てんかん

アルコール依存症、うつ病や認知症、発達障害など、近年はよくメディアでも取り上げられ、身近に疾患を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そして、これらの病気についての診断基準として多く採用されているのがこちらの2つ。

  • アメリカ精神医学会が開発したDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)
  • WHO世界保健機関が開発したICD(国際疾病分類)

それぞれ、自覚症状それが続く時間で評価され、この病気ですと診断がつきます。

ただこの診断には、その症状に至る原因や背景は含まれません

でも、こころの病の治療には、その原因についてカウンセリングをはじめとする医療機関での問診がとても重要になってきます。

例えば、同じ“うつ病”という診断がついても、ストレスが原因の場合もあれば、体の病気と関係している場合もあるのです。

したがって、診断名とは異なり、治療方針は、社会的な環境やストレスの状態も含めて総合的に診断されてから決められるのが一般的です。

では、それぞれの病気の特徴についてみてみましょう。

精神疾患それぞれの特徴・症状

精神疾患とされている病気は上述したとおりたくさんあります。

よく耳にするものから、聞いたことはあるけどどんな症状なのか知らないというものもあったのではないでしょうか。

また、

  • 何だか人間関係がうまく行かない・
  • 気分の上り下がりが激しい
  • 集中できない

など、こんな特徴があって「変わった人だな」と思う人が近くにいて、自分も疲弊してしまったり、物事を進める際ひっかきまわされてしまうことがよくある時、もしかしたらその人は精神疾患を患っているかもしれません。

適切に治療をしないと、本人が辛いだけでなく、知らず知らずに周りを傷つけてしまっていることも多いです。

精神疾患の治療はまず本人が自覚することが第一歩です。

でも、今の時代「あなたは病気かもしれないよ?」とわざわざ言ってくれる人はいませんし、本人も知識がなければ「もしかしたら?」とも思わないでしょう。

病気の認知」こそが治療のうえで一番高いハードルなのではないかと私は思います。

そのためにも、まずは、病気について皆が理解を深めることが大事です。

ここでは、それぞれの症状の特徴について、簡単に統計情報とともにまとめました。

詳しくは、今後それぞれの疾患ごとに取り上げた時に掘り下げることにします。

アルコール依存症

大量のお酒を長期間飲み続けて、お酒がないといられなくなる状態のことです。

その影響が、精神面にも身体面にも出てしまうため、社会生活を送るうえで支障をきたすことがあります。

アルコール依存症は、アルコールが抜けると、

  • イライラ
  • 神経過敏
  • 不眠
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 下痢
  • 手の震え
  • 発汗
  • 頻脈
  • 動悸

といった症状が出てきてしまいます。

それを抑えるために、また飲んでしまうのがいわゆる”依存症”共通の症状です。

アルコール依存症は、患者本人が病気を認めたがらない傾向が特徴です。

脱アルコールは治療には必須ですが、疾患以前の単なるアルコール好きがお酒をやめるのとはわけがちがって、治療のためには強い意志で断酒をする必要があります。

断酒しても、その後に一度でも飲むと、また元の状態に戻ってしまうのが恐ろしいことで、治療は、本人が積極的に取り組むことはもちろん、家族をはじめ周囲の人のサポートがとても大切になってきます

うつ病

うつ病は、精神的なストレスや身体的なストレスが積み重なったり、そのほかにも様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。

  • 眠れない
  • 食欲が出ない
  • ずっと気分が落ち込んでいる
  • 何をしても楽しめない

こんな症状がずっと続く症状が病気のサインです。

脳がうまく働けないため、ものごとに否定的になり、自分がダメな人間だとある種の被害妄想的に感じてしまいます。

病気のせいで、ものすごく「悲観的で気持ちが閉ざされてしまっている状態」といえます。

治療は病気の程度にも背景にもよりますが、薬と併せて最近は認知行動療法も効果が高いことがわかってきました。

うつ病は急に治ることも少なくなく、一般的にどのくらいで治るとはいえません。

ただ、早めに治療を始めるほど回復も早いといわれています。

無理せず専門機関に相談することと、ゆっくり休養をとることが大切です。

解離性障害

解離性障害は、自分が自分であるという感覚が失われている状態です。

多重人格障害(解離性同一性障害)もこのうちの一つです。

症状の例としては、ある記憶がすっぽり抜け落ちていたり、まるでカプセルの中にいるような感覚で現実感がない、知らないうちに違う場所にいるなど、様々な症状があります。

また多重人格障害に場合は、ある人格が表に出ているときは、別の人格のときの記憶がないことが多く、人格が交代で活動していると言い換えられるでしょう。

これらの症状の原因は、辛い体験を自分から切り離そうとすることから起こることが多いようで、一種の防衛反応と考えられています。

多重人格障害で有名なのがアメリカのビリー・ミリガンです。

彼は幼いころの義父からの虐待がきっかけで、23人の人格を作り出してしまいました。

『24人のビリーミリガン』は書籍化されるほど有名な実例です。

また、この書籍を題材に、2015年映画化が決まりました。

タイトルは、「The Crowded Room(原作原題「Milligan, who had 24 personalities」/原作邦題「24人のビリー・ミリガン」)」、主演はレオナルド・ディカプリオが起用されるとのことです。

楽しみですね。

強迫性障害

あることがどうしても頭から離れず、ある行為をしないではいられない、いわゆる強迫観念と強迫行為を繰り返してしまう症状が特徴です。

具体的な例は、汚いから洗い続けなきゃと過剰に手を洗う、戸締りなどの確認を何度も繰り返すといったことがあげられます。

それぞれ、潔癖症・心配性と似ていると思いますが、強迫性障害は”障害”と名がつくほど、つまり本人も「この状態はおかしいな」と思えるほどの症状です。

一方で、潔癖症・心配性は、本人の性格のため、本人はそれが苦痛ではなく、その行為によって疲れ果ててしまうというほど過剰な行為にはなりません。

この病気も、ある種の性格だと思われがちで顕在化しにくいですが、治療することで改善することがわかっています。

「しないではいられない」「考えずにいらない」ことで、辛かったり不便を感じるときには、専門機関に相談してみましょう。

睡眠障害

  • 眠れない
  • 眠りが浅くて何度も起きてしまう
  • 日中眠気とだるさで生活に支障が出ている

こんな状態が続いている場合は、睡眠障害かもしれません。

不眠症も睡眠障害の1つですが、その他にも、過眠症・概日リズム睡眠障害・睡眠呼吸障害など種類はさまざまです。

睡眠の問題は日中の問題に関連している場合が多いです。

原因は薬によるもの、生活習慣、精神的なものなど実に多様で、原因によって治療法も異なります。

睡眠時無呼吸症候群の場合は、夜間、酸素の供給量が極端に変わるため、脳卒中などの他の疾患のリスクも上がってしまいます。

適切な治療を受けるためにも、自分の睡眠状態や睡眠の問題を把握しておくことは重要です。

摂食障害

摂食障害には、食事をほとんどとらなくなってしまう拒食症、極端に食べ過ぎてしまう過食症の2通りあります。

拒食症の特徴は、

  • 食べる量が減る
  • 低カロリーのものしか食べない
  • 結果体重が極端に減る
  • 痩せて生理がこなくなる

といった症状があります。

過食症の特徴は、いったん食べ始めるとやめられない症状です。

短時間に一気に食べては吐いたり、食べすぎたことを後悔して憂うつになるなどの症状がみられます。

拒食症と過食症は似ており、例えば拒食症の人が「痩せたいのに食べてしまった」と後悔して吐き戻すといった行為を繰り返しているうちに、過食症になってしまうケースもあります。

注意したいのは、過食症には、食べても吐き戻さないケースもあります

つまり、過食症の人は太る場合もあれば、急に痩せる場合もあるのです。

この治療で難しいのは、治療が本人の意思に反することが多いこと。

「やせたい」という強い思いがあるため、本人はなかなか治療したがらないのです。

でも一番問題なのは、栄養不足による他の様々な体の不調です

最悪の場合死に至ることもある病気のため、治療の重要性を本人が理解することが重要になります。

双極性障害(躁うつ病)

うつ病に似た症状ですが、しばらくふさぎこんでいたのが極端に調子がよくなって活発になる時期があるというのが特徴です。

つまり、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返すことが双極性障害といえます。

躁状態の具体的な例は、眠らなくても活発に活動する・次々にアイディアが浮かぶ・自分が偉大な人間だと感じられる・大きな買い物やギャンブルなどで散財するといった行動があげられます。

とても気分が良いため、本人には病気の自覚がないケースが多く、周りも気づきません。

双極性障害で問題なのは、うつ状態の治療しか受けずに結果症状が悪化するケースがあること。

うつ状態では、本人も調子が悪いしそれに周囲の人も気づくため病院に行けますが、躁のときには治療を受けないことがよくあるのです。

本人だけでなく、周囲の人も、日頃の様子や気分の波をスルーせずに、躁状態に気づくことが大切です。

適応障害

ある特定の状況や出来事が、本人とってとても辛く感じられ、気分や行動面に症状が現れるものです。

具体的には、

  • 憂うつな気分
  • 不安感が強くなる
  • 涙もろくなる
  • 過剰に心配する
  • 神経が過敏

このような症状がでます。

その症状が原因となり、学校や会社を無断欠席したり、無謀な運転や喧嘩、物を壊すといった行動に出る場合もあります。

適応障害は、原因が特定の状況や出来事のため、ストレス元がはっきりしています。

そのためストレスから離れることで症状は改善します。

でも、様々な理由からストレスから離れられない状況だったり、取り除けない状況にいる場合は症状が慢性化することもあります。

その場合は、カウンセリングなどを続けてストレスフルな状況に適応する力をつけるというのも有効な治療法です。

統合失調症

統合失調症はその昔「精神分裂病」と呼ばれていましたが、その名が改められました。

統合失調症は、心や考えがまとまりにくくなってしまう病気です。

そのため気分や行動に影響が出て、人間関係が難しくなるケースもあります。

統合失調症には、陽性症状陰性症状があります。

陽性症状は、幻覚や妄想など、健康なときにはなかった状態が表れる症状、陰性症状は、意欲の低下・感情表現が少なくなるといった、健康なときにあったものが失われる症状です。

幻覚の特徴として、周りの人には聞こえない声が聞こえる幻聴が多いです。

つまり、周りからみていると、独り言を言っている・実際はないのに悪口を言われたなどの被害を訴える・話がまとまらず支離滅裂になる・人と関わらず一人でいることが多い、こういったことが病気のサインです。

早く治療を始めるほど、回復も早いといわれています。

本人は気づきにくい(気づく能力が低下している状態)のため、周囲が様子に気づいたときは早めに専門機関に相談しましょう。

認知症

認知症はご存じの方も多いとは思いますが、脳の機能が低下して記憶や思考への影響がみられる病気です。

主に高齢者に多くみられますが若年性ものも稀にあります。

認知症にもいくつか種類がありますが、最も多いのがアルツハイマー型認知症です。

これは、男性より女性に多くみられ、脳の機能の一部が萎縮していくのが特徴です。

血管性認知症は比較的男性に多くみられます。

これは、一部の記憶は保たれている「まだら認知症」ともいえる症状が特徴です。。

認知症のはじめは、単なる物忘れに見えることが多いでしょう。

症状が重くなると、憂うつ・外出をいやがる・気力がなくなった・被害妄想がある・話が通じなくなった・迷子になる・お金の計算ができなくなった、こういった症状が出てきます。

これは症状悪化のサインですので、専門機関に相談してみましょう。

パーソナリティー障害

パーソナリティ障害は、一般的な大多数の人と違う反応や違う行動をすることで本人が悩んでいたり辛い思いをしていたり、また周りが困っているケースに診断される精神疾患です。

パーソナリティとは、ものの捉え方や考え方・感情・衝動コントロール・対人関係など、「自分」を形成するものですが、その機能の偏りから起こる障害です。

留意点は、本人には悪気はなく、性格が悪いことを意味するものではないということです。

パーソナリティ障害は、他の精神疾患を引き起こす性質があるため、合併症の後ろのドンのケースが多いです。

合併することが多い障害としては、薬物依存・うつ病・社交不安障害などがわかっています。

落ち着きがなく衝動的な行動が頻発していたり、会話をしていても通常では考えられない返事をしたり、そのせいで対人関係に支障をきたしているにも関わらず、本人には悪気が全くないためその異常さに気がつかない、そんな特徴がある人が近くにいましたら、その人はパーソナリティ障害かもしれません。

まだまだ研究段階で解明されていないことも多いこの疾患ですが、適切な治療によって改善する可能性が高いものと考えられるようになっています。

発達障害

発達障害は今やかなりよく知られる病気になったのではないでしょうか。

思い返してみれば、小学校・中学校・高校でも、もしかしたらあの子は発達障害だったかもしれないなと思う人がいる方は多いのではないでしょうか。

発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているため、小さいころから症状が現れます

大多数の他の子よりも少し苦手なものがあったり、表現が上手でなかったり、勉強に遅れが出たりといったことです。

ご家庭では子供の様子をよく見て、症状が気になったら専門機関に相談して、大多数に合わせなくとも、その子に合った教育をしてあげることが大事です。

症状の程度にもよりますが、専門のリハビリスタッフがいる幼稚園・保育園もあります。

周囲が理解し、日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方などやり方を工夫することが大事です。

パニック障害・不安障害

突然理由もなく

  • 動悸やめまい
  • 汗が出る
  • 息苦しい
  • 吐き気
  • 手足が震える

といった症状が出て、それが生活に支障が出ている状態のことです。

この状態をパニック発作といいますが、これは「死んでしまうのではないか」と思うほど強く、本人にはコントロールできません。

また発作が起きたらどうしようという不安な気持ちから、自然と発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。

例えば、電車やバス、エレベーターの中といった、閉じられた空間は「逃げられない」と感じて、外出ができなくなってしまうケースも多いです。

パニック障害では薬による治療とあわせて、少しずつ苦手なことに慣れていく心理療法が行われます。

無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切になります。

PTSD

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder )は正式には「心的外傷後ストレス障害」といい、強烈なショック体験や強い精神的ストレスがダメージとなって、その後もずっとその経験に対して強い恐怖を感じるものです。

震災などの自然災害や、火事・事故・暴力・犯罪被害などが原因になるケースが多いといわれています。

具体的には、突然怖い体験を思い出す・不安や緊張が続く・めまいや頭痛が現れる・眠れないといった症状としてあらわれます。

とても辛い体験から、しばらくふさぎ込んだり眠れなくなったり食欲がなくなったりすることは誰でもあると思います。

でもそれが何か月も続くときはPTSDの可能性があります。

PTSDはショックを受けた時から数か月後に症状が出てくる場合もあります。

そういうときは専門家に相談してみましょう。

薬物依存症

アルコール依存症同様、薬物依存症とは、大麻・麻薬・シンナーなどの薬物に依存してしまっている状態です。

薬物をくりかえし使いたい、使っていないと不快になるから使い続ける、やめようと思ってもやめられないのが特徴です。

よくメディアで、有名タレントが薬物使用で捕まったりしますが、出所後もまた手を出してしまうというケースはよく耳にします。

薬物依存症には、欲しいという欲求が我慢できなくなる精神的依存と、薬がなくなると不快な離脱症状が出る身体的依存があります。

薬物依存症の怖いところは、薬の効果に体が慣れてきて、徐々に量が増える点です。

やめるには「二度とやめない」という強い意志が必要なのと、薬を入手する経路を完全に遮断する必要があります。

性同一性障害

身体は女性でも気持ちは男性、逆に体は男性でも気持ちは女性、そんな身体とこころの乖離を確信する現象を「性同一性障害(gender identity disorder, GID)」と呼びます。

近年、メディアでも性同一性障害について話題になったり、オネエが流行ったりと、徐々に認知が進んでいる疾患です。

性別の不一致感は、幼いころから抱えていて、でも言い出せずに悩んだり・落ち込んだり・気持ちが不安定になっているケースが多いです。

性同一性障害は認知こそ少しずつ進んでいるようですが、診断や治療ができる病院がまだ日本では多くはありません

よく同性愛と混同されますが、両者はまったく別のことです。

性同一性障害は、自分の性別に関するジェンダー・アイデンティティの問題で、同性愛は性対象として同性の相手を選ぶことを意味しています。

つまり、性同一性障害の人でも、異性愛の人もいれば同性愛、あるいは両性愛の人もいます。

治療は

  • 精神療法
  • 内分泌療法(ホルモン療法)
  • 外科的治療

この3段階を順に進める形が一般的です。

男性・女性どちらの性で生活するのが本人にとって良いのかを判断し、身体面をそれに合わせていくという方法になります。

いずれも、周囲の理解がとても大切になる病気です。

てんかん

てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」をくりかえし起こす病気です。

でもその原因や症状は人により様々で、脳腫瘍や頭部外傷後遺症などの原因がある場合は「症候性てんかん」、原因不明の場合は「特発性てんかん」と呼ばれます。

発病時期は、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも可能性があって、1,000人に5人~8人と言われています。

てんかん発作は、脳の一部の神経細胞が突然一時的に異常な電気活動を起こすことにより生じます。

症状は基本的に一過性で、てんかん発作がおさまったら元通りの状態に回復することが特徴です。

社会生活をするという点では、適切な抗てんかん薬を服用することで、大部分の患者さんが問題なく生活しています。

一方で、抗てんかん薬が効かず「難治性てんかん」として複数の抗てんかん薬の調整や外科治療などの専門的なてんかん治療を必要とする場合もあります。

てんかんは、運転中に発作が起きて事故につながるというケースも少なくありません。

意識障害や痙攣といった症状に出る場合もありますので、急に倒れた時は、専門化の適切な診断を受けるようにしましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は精神疾患とは!?ということで、その学術的な定義と、疾患について簡単にまとめました。

意外と身近にその症状の人いない!?と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

統計上はそうはなっていませんが、日本でも4人に1人はなんらかの精神疾患があって悩んでいる人が多いはずなのです。

もしかしたら自分はこの症状があるかもしれないと思った方は、まずは専門機関に足を運んでみてくださいね。

今回は疾患についてあまり詳しく書きませんでしたが、それぞれ差別や偏見の歴史があったりして、今でも問題になっていることも多いのです。

そして他の先進諸国から50年遅れていると言われている日本の精神保健福祉。

こちらについてもまた別の記事で紹介していきます。

参考:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」