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健康生活のために豆類を食べるようにしている方は多いのではないでしょうか。

スーパーでもコンビニでも豆の煮物が単品で買えたり、お惣菜コーナーには豆入りのサラダが並ぶほど、今や健康生活には豆類は欠かせないといってもいいでしょう。

特に注目されているのが「大豆」。

大豆は発がん予防に良いともされており、栄養価の高さからもおすすめの健康食品です。

でも、がん予防の効果は賛否両論で、とり過ぎにも注意が必要なこと、知っていました??

そんな大豆の栄養価やがん予防の知見から、摂取量目安までをご紹介しましょう。

栄養価の高い大豆

大豆は「畑のお肉」と評されるほど栄養価の高い食品で、三大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)がバランスよく含まれています。

大豆の脂質は、悪玉コレステロールを抑える働きがある多価不飽和脂肪酸を含み、食べる習慣をつくることで「太りにくい体質」を作り上げる手助けをします。

また、近年の調査で、大豆に含まれる成分の中に、女性ホルモンであるエストロゲンによく似た「エクオール」と呼ばれる成分があることがわかりました。

特にホルモンが減ってくる更年期の女性特有の自律神経系の悩みや肌の調子を整える働きが期待されています。

また、アメリカで報告された、がんの予防効果があると考えられる食品8種にもあげられており、世界的にも注目される健康食品のひとつです。

ちなみに他の7種は、

  • にんにく
  • キャベツ
  • しょうが
  • にんじん
  • セロリ
  • 甘草
  • バースニップ

これらです。

子宮体がん予防には関連がなかった

そんな健康効果大とされてきた大豆、これまで、がんの予防に効果大と言われてきました。

しかし、国立がん研究センターで実施された大規模コホート研究で、大豆・イソフラボンの摂取と子宮体がんの発症には関連がないという研究結果が報告されました。

この調査は、45~74歳の日本人女性約4万人を対象にアンケートをとり、1日当たりの大豆食品・イソフラボン摂取量を算出したというもの。

日本人はその食文化から、他国と比べて、大豆食品をたくさん食べるため、いい効果が明確に示されると思われていましたが、その仮説どおりの結果にはならなかったのです。

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出典:JPHC study 

今まで、効果があると必死になり摂取していた方にはショックな研究結果ですよね。

しかし、そもそも子宮体がんって知っていますか?

子宮体がんとは

子宮体がんとは、子宮の内側にある子宮内膜で発生するがんのことを指します。

よく知られているのは子宮頸がんですが、これとは違うものです。

子宮頸がんは自治体の補助により毎年無料で検診が受けられますが、その検査で子宮体がんは調べることができないのでご注意くださいね。

通常は、子宮頸がん検診の際に、不正出血がある場合などに、「では子宮体がん検診もしましょう」ということになります。

ちなみに、その他のがん検診についてはこちらをご参考に。

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出典:厚生労働省がん対策情報

がん検診は一部の自己負担で受診できます。

予約して行けば時間もそれほどかかりません。

まだ受けてない方、面倒だな~と後回しになっている方、何より優先して受診してくださいね。

大豆とがんの関連を正しく理解する

さて、大豆のがん予防効果についてですが、大豆とがんの関連については実は賛否両論で、これまでの他の研究でも「関連あり」と「関連なし」にわかれています。

今回ご紹介した子宮体がんとは関連がないという結果になりましたが、前立腺がん乳がんとの比較では各地で関連が認められています。

つまり、がん予防についてその効果は、がんの種類によって結果がわかれるのだということですね。

もちろん、異なる調査ということは対象者が違うということ。

調査の対象者の体質や性・年齢にも大きく左右されますので、男性には効果がなくても女性にはあったという場合もあります。

大豆に限らず、健康食品を試すときの事前調査では、調査したときのデータを正しく読むことがとっても大切です。

ちなみに、研究業界でいう「関連が認められない」というのは、「効果がない」ではなく、

「効果がなかった人と効果があった人を比べて、統計学的に計算すると効果がなかった人を優先的に書く」

という意味です。

調査に協力した大勢の人の中には、たくさんの「効果があった」人もいますので、もしかしたらあなたには合うかもしれません。

大豆の摂取量の目安

ガンに関係があるにしろなにしろ、大豆は積極的に食べて悪いことはない健康食品です。

もちろん食べ過ぎると、月経不順をおこしたり「ほてり」症状が続いたりと、月経前症候群の危険がありますので、摂り過ぎ注意が必要です。

ご自身の体質に合わせて意識的に食べる習慣をつけると良いですね。

ご参考までに、摂取量の目安をご紹介します。

前述のとおり、大豆には女性ホルモンの成分によく似た成分が含まれています。

日本では、摂取目安量の上限値は1日に75mg、サプリメントの上限値は30mgです。

ちなみに

  • 味噌汁1杯(20g)約6mg
  • 納豆1パック(50g)約35mg
  • 豆腐1丁(300g) 約60mg
  • 豆乳1パック(200g)約50mg

が含まれています。

例えば、朝ごはんに納豆1パックと味噌汁1杯、夜ごはんに豆腐半分と味噌汁1杯、これでだいたい1日の上限目安になってしまいます。

豆乳だけなら1日2パック飲むと多いです。

特に閉経前の女性は、この量を参考に、上限を超えないように気をつけたいですね。

まとめ

私は、一時期健康を考えて豆乳をたくさん飲んでい時期がありました。

飲むほどいいと安易に考えていたあの頃・・・

朝2杯がぶ飲みして、カフェでソイラテを飲んで、夜寝る前も飲む。

今思うとぞっとしますね・・・

皆さんも飲み過ぎには注意しつつ、上手に大豆を摂取してみてください。

健康に良いのは間違いありませんので。

参考

  1. Utian Wulf H., Jones Michelle, and Setchell Kenneth D. R.. Journal of Women’s Health. March 2015, 24(3): 200-208.
  2. Published in Volume: 24 Issue 3: March 11, 2015
  3. アメリカ国立ガン研究所「デザイナーフーズ」
  4. 国立研究開発法人国立がん研究センター 予防研究グループ JPHC study
  5. 日経メディカルOnline「がんナビ」
  6. 食品安全委員会:「大豆イソフラボンを含む特定保険用食品の安全性評価の基本的な考え方」、2015